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  • ブログ・鈴木 邦成

    加速する物流グローバル化への流れ

    2010年12月29日

     
     
     

    行く年2010 来る年2011
    去りゆく2010年はどのような年だったでしょうか?
    明るい話はあまり聞かれませんでした。
    景気低迷、就職超氷河期、酷暑などが思い返されます。
    まもなくやってくる2011年はどのような年になるのでしょうか?
    好況の続く中国やアジア諸国に日本の製造業、小売業などが製造拠点、販売拠点をシフトしています。
    物流業もこの流れに適応していかなければなりません。
    中国内陸部の物流網構築、グローバルサプライチェーンへの対応、国内物流の海外との緊密なリンクなどがこれまで以上に求められていくことになるでしょう。
    そして2011年は物流グローバル化のさらなる加速の契機となるように思えます。
    国際物流の新ルート?
    12月27日付けの日本経済新聞のコラム「経営の視点」で取り上げられていた話題ですが、地球温暖化で北極海の海氷が減少することで、北極海航路の可能性が広がっているそうです。
    日欧間の航路が北極海航路を使えばスエズ運河軽油の半分以下の長さになるということです。
    またそうなると、東アジアの大型コンテナ船のハブ拠点がこれまでよりも北極寄りにシフトしてくる可能性も高まるという見方もあるようです。
    もっとも、地球温暖化の視点から考えた場合、たとえ海氷が減少したからとはいえ、安易に北極海ルートを拡張させるのは、さらなる北極海の環境汚染を引き起こす恐れもあるようには思えます。
    北極海の活用と地球環境対策をどのようにバランスよく進めていくかということが今後の大きな焦点になるのではないでしょうか?

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    鈴木 邦成

    物流エコノミスト・日本大学教授
    国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
    欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
    国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

     
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