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射界
2018年10月15日号 射界
2018年10月22日
社会の一員として生きる限り、人間関係を無視しては成り立たない。人間関係を安定的かつ良好に保ちたいと願うなら、お互いがプラス思考をぶつけ合うことが基本となる。今一つ警戒心が解けず、先が読めない状況では深入りを期待することはできない。初対面の人の場合を考えれば理解が早い。
▲では、プラス思考とは何か。かつて商社マンとして開発途上国に派遣された二人のうち、一人は「誰も靴を履いていない。売れる見込みはない」と本社に報告し、片方は「誰も靴を履いていない。靴はいくらでも売れる」と申告したエピソードは、今でも語り継がれる有名な話だ。言うまでもなく、後者がプラス思考であるが、現実はそんな単純なものではない。
▲どこから考えてもマイナスしか出てこない状況にあっても何を、どう考えて、どのように行動するかを考えるのが、真のプラス思考ではなかろうか。真のプラス思考とは絶望的な状況に追い込まれながらも、不屈の精神で前向きに活路を切り開いていく強い意志を実践することだ。「失敗しません」でなく、「必ず成功します」という前向き姿勢が大事である。
▲著名な脳科学者の解説によると、「肉体の健康を維持するのに色んな栄養素が必要である通り、経験や知識が脳には大事な栄養素となる。併せて、否定な言葉は言語の栄養性からいって『好ましくない』となる」と主張する。口から出る言葉も脳にとっては栄養素となり、無条件でプラス思考に加担しているはずだ。改めてその威力を反芻する必要があろう。
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