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ブログ・野口 誠一
第93回:企業存亡の分岐点
2004年10月11日
前回まで「倒産する人・しない人15か条」を紹介した。もう1度まとめると以下のようになる。
(1)コスト・コントロールができるか否か
(2)売上至上主義か否か
(3)金利計算ができるか否か
(4)就業規則の有無
(5)本業に忠実か否か
(6)名誉職に魅力を感じるか否か
(7)危機感の有無
(8)向上心の有無
(9)自分の位置を確認できるか否か
(10)心で稼げるか否か
(11)目指すものがあるか否か
(12)自分の甘さを克服できるか否か
(13)過ちを即座に改められるか否か
(14)諦めが早いか否か
(15)経営者としての徳の有無
この15か条は、八起会が昨年と一昨年の2年間にわたって開いたセミナーの結論である。一昨年は、倒産を経験しながらも見事に再起を果たした経営者10人に、それに至った経緯と原因、そして、そこからどのようにして再起したかを発表してもらった。昨年は、バブル崩壊後の長期不況を見事に乗り切った倒産未経験の10人に、生き残りの秘策と経営のあり方を語ってもらった。
その結果、両者の間には明らかにその経営センス、資質、姿勢において差異があった。やはり、倒産を余儀なくされるにはそれだけの理由があり、生き残り組は生き残るべくして生き残ったと言っていい。では、両者はどこで分かれるか、その分岐点を示したのが15か条である。このところ、上向きかけた景気が腰折れしつつある。政府はそれを「踊り場」と言うが果たしてそうか。しかし、この15か条に留意すればどんな事態になろうとも乗り切れる。この記事へのコメント
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筆者紹介
野口 誠一
八起会 会長
株式会社ノグチプランニング 代表取締役
昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。
HP:https://yaokikai.com -
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