【愛知】マイシン（辻直樹社長、豊橋市）は５月８日、豊川市内で建設を進めていた豊川営業所兼物流センターの完成を受け、竣工式を執り行った。

　「ひまわりコールドセンター」と名付けられた施設は敷地面積が２７８７平方mで、３層構造による高さ６m・およそ２２０坪の冷凍室を完備。バースは１０口が用意され、冷凍室、バース共に非常時における電源消失の際には手動での開閉が可能な「災害時にも強い」仕様となっている。

　神事に引き続いて行われた祝賀会では辻社長があいさつで、「ドライバー時代から切磋琢磨して、その苦労をずっと見てきた」という同施設の所長を務める菅嶋博部長の尽力に触れ、「自社の倉庫を持ちたい」という思いで売り上げを伸ばして建設にまで漕ぎ着けた経緯に言及。「よくここまで頑張ってくれたと思う」と、声を詰まらせる場面も見られた。それを受ける形であいさつに立った菅嶋部長は、この完成に際しての謝意を述べた上で、「業務拡大と物流量のさらなる取り込みを見据えて、皆さんのご要望に一層応えられるような体制づくりを進めてまいりたい」と決意を表明した。

　「自前の倉庫は現場からの要望も強く、労働環境の改善につながる」と、同施設の建設に関しては現場目線での考えも判断材料であったことを語る辻社長。「様々な努力が実を結んだ結果だ」という新たな拠点は、同社のシンボル「ひまわり」にふさわしい、快晴の空に見守られながらの幕開けとなった。

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