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ブログ・高橋 久美子
第166回:一流アドバイザーを雇う
2013年5月14日
多くの人は、協力会社を依頼するときも、その他の業務を依頼する場合でも、自分の会社の規模より小さい会社か同等規模の会社と組もうとします。規模だけではなく、何となく自分がイニシアチブを握れるような会社と付き合おうとしてしまいます。
しかし、それが間違いです。我々のように経営資源量が少ない中小企業こそ、経営資源量の大きな会社と組むべきなのです。一流の技術、知識、品質を誇る会社と組むということです。
たとえば、弁護士・税理士などのアドバイザーも、一流に依頼するようにしてください。なぜなら、中小企業の社長と奥さんは器用で勉強熱心なので、わりと何でもこなせてしまう場合が多いです。ですから、自分たちの経営に必要な法律、簿記の知識も、知らず知らずに身についています。法改正に疎く、あまり勉強熱心でない弁護士さんや税理士さんより、詳しいくらいです。場合によっては、「いや、この法律は、この前変わったんですよ」なんて、弁護士さんに、あなたが教えることになるくらいです。
これでは顧問料を支払ってお願いする意味がありません。いざという時、あなたをしっかり守ってくれる優秀な専門家、一流の専門家をアドバイザーとして雇うようにして下さい。
そして、肝心の協力会社についてです。少し乱暴な言い方をしますが、中小運送会社の多くが、協力会社を依頼する場合に自社よりもレベルが低いと思う会社に配送を依頼しようとする傾向にあります。理由ははっきりしています。そうしなければ、仕事を横取りされてしまうと心配するからです。
ところが、レベルが低いとわかっていながら依頼しているのですから、当然、トラブルが起こります。誤配や延着、そして最も多いのが連絡や報告がないという問題です。納品は完了したのか、今どの辺りを走っているのか、ずっと心配していなければならず、余計な頭と時間と手間がとられてしまいます。つまりは安心して任せることができないということです。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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