Now Loading...
 
  • 運送会社

    「愛社精神」で人材確保 キーワードは「絆」 名阪急配

    2007年10月25日

     
     
     

    【愛知】名阪急配(村井聖社長、愛知県春日井市)は、大手に取られがちな高いレベルの新卒者を採用することに成功している。
     水木克壽経営企画室長が「優秀すぎて焦っているし、刺激になる」と笑うほどの人材が確保できる採用活動とは、どんなものか。


    meihan2400.jpg
     まず、同社の試みで興味深いのは、絵本を製作して社員に配布すること。その内容は、村井金吾会長と太田武雄取締役が同社を創業したころ、まだ幼かった同社長が2人の仕事ぶりを通してハート(一生懸命、いつも全力で、謙虚、素直、誠実など)を学ぶ体験をつづったもの。会社が成長しても「忘れてはならないこと」を伝えるためだ。
     社員の間には、こうしたベースがあるため、わからないことも恥ずかしがらずに尋ねるなど、お互いの持っているものを素直に出し合える良い関係が築けている。新卒採用活動では、この精神を共有する社員たちの「絆」をキーワードとして、パンフレットを作成した。
     長い間、新卒採用をしていなかった同社は、5年前から採用活動を始めた。しかし、数年間は「どうしても人を採らなければということで、数の採用をしてしまっていた」(同室長)。そのため当初はミスマッチが起こり、1年でやめてしまう人もいたという。いまはそれもなくなり、定着率が年々向上している。
     やみくもに数を求める採用活動では、「まちがいなくお互いが不幸になる。申し訳ない思いをたくさんさせた」と同社長は反省し、「なおさら、人生で重要な就職が不幸にならないように」との思いを強めた。
     そして、昨年からの採用活動では、チームで仕事をするため、協調性がもとめられるという仕事内容や、社員が共有するハートと「絆」をよく理解してもらった上で入ってもらうことを重視。こうして自社の方針を貫いたことが、結果に結びついている。
     さらに、新入社員といかにかかわって育てていくかという面も、見直して定着率向上につなげた。将来どうなりたいかをヒアリングして、本人の意志と先輩や上司との関係を明確にして計画を立てている。
     すでに始まった次期の採用活動では、「大手の就職情報企業だけに頼るのではなく、地元の大学を回ってつながりを持つことで、より確保したい」として、ステップアップを図る。
    meihan400.jpg
    ◎関連リンク→名阪急配

     
     
     
     
  •  
  •  
  • 「運送会社」の 月別記事一覧

     
  • 運送会社」の新着記事

  • 物流メルマガ

    ご登録受付中 (無料)

    毎週火曜に最新ニュースをお届け!!

    ≫ メルマガ配信先の変更・解除はこちら