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ブログ・船井総研ロジ
第25回:鉛バッテリーを再生
2009年9月29日
今回は「鉛バッテリー再生ビジネス」について紹介させていただきます。鉛バッテリーは2本の鉛電極間を通電することによってその機能を果たしています。その2本の電極間を通電できなくなるとバッテリーの役目を果たさなくなるため廃棄されることになります。
鉛バッテリーには「サルフェーション」というきってもきれない現象が起こります。この現象を簡単に言うと鉛バッテリー内の鉛電極と液体(希硫酸)が反応して電極のまわりに不純物が付着することです。不純物は次から次へと付着し続け、やがて不純物が電極全体を覆いバッテリーの機能を阻害するようになってしまいます。不純物が次から次へと付着する過程で鉛バッテリー使用者は劣化し始めた判断し交換するわけです。今回紹介している「鉛バッテリー再生ビジネス」は電極に付着し、機能を阻害している不純物を除去することで再度鉛バッテリーの機能を戻すようにしているわけです。
鉛バッテリーすべてが「サルフェーション」が原因で交換されているかというと、必ずしもそうとは言い切れません。その他の原因としては電極が折れてしまう場合が考えられます。この場合は今回紹介しているビジネスでは再生不可能です。もちろん電極を交換してあげれば再生するわけですが残念ながら費用対効果がよくありません。
鉛バッテリーはどんなところで使用されているかというと自動車、二輪車、フォークリフト、ゴルフ場などにあるカートや工場内の自走車といった容易に想像できるものだけでなく、大規模ビル、ホテルなどの緊急時バックアップ用にも使用されています。
今回の「鉛バッテリー再生ビジネス」でターゲットとなるのはフォークリフト、ゴルフ場などにあるカート、大規模ビル、ホテルで使用されているバッテリーです。自動車、二輪用のバッテリーをターゲットにできない理由は2つあります。1つは他のバッテリーより電極が折れることにより本来の機能をなくす場合が多いことです。もう1つは他のバッテリーに比べ生産数量が圧倒的に多いため販売価格が安価なため費用対効果が悪いためです。
今回紹介した「鉛バッテリー再生ビジネス」は認知度がまだ低いビジネスですがフォークリフトを使用されている方が読者の皆様には多く存在すると思いますので是非活用されてみてはいかがでしょうか。
(株式会社船井総合研究所 環境ビジネスコンサルティンググループ 中島 健)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は08年7月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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