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ブログ・橋本 直行
【混植・密植】
2009年8月15日
鎮守の森の再生を志向する繁盛環境企業、エスペックミックの植樹の
ノウハウは、横浜国立大学名誉教授の宮脇昭氏が提唱する植樹手法
です。
宮脇方式の植樹は、競争と共生の原理に基づいています。
50種以上の高木、亜高木、中木、低木、下草を、高い密度で混ぜて
植え、後は自然の摂理に任せるのです。
そうすると、時間の経過とともに、強いものが生き残り、弱いものは
枯れていって、絶妙のバランスの鎮守の森ができ上がります。
ただし、強いものといっても、特定の品種だけが生き残るわけでは
ありません。
山の上の方で強いものがあれば、下の方で強いものもあります。
また、東西南北それぞれで、強い品種が違います。
その他の条件も、影響を与えます。
つまり、様々な品種が競争した結果、それぞれの特性に合った環境で
生き残り、共生するようになるのです。
先日、エスペックミックが植樹をプロデュースした森を視察した際、
同社相談役の前田文和氏は「森も企業も、まったく同じです」と
おっしゃっていました。
企業においても、違った特性を持ったいろいろな人を、混植、密植し、
競争と共生の原理を働かせることが、バランスの取れた強い組織を
創るコツだということでしょう。
船井流経営法の根幹である、長所伸展法にも通じます。
この記事へのコメント
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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