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ブログ・橋本 直行
【真の特性を見抜く採用試験】
2009年10月10日
学生時代の成績と社会人になってからの仕事の実績には、多くの人が
感づいているとおり、何の関係もないようです。
日本電産社長の永守重信氏は、自らが採用活動にあたっていた当初、
「学校の成績表などは、見ても仕方がない」と言い、金庫にしまって
いました。
それで、5年後に出して眺めると、やはり関係がなかったそうです。
それでは、同社が、何を基準に採用・不採用を決めたかというと、
そのひとつは、食事をする早さです。
きっかけは、永守社長がお義父様から「兵隊のときの経験では、
早メシのやつが作業も早い」と聞いたことです。
あるとき、採用試験を昼食付きにして、わざと早く食べにくい弁当を
出しました。
「15分以内に食べた学生を採用する」と決め、「昼食をゆっくり
食べてください。試験は、その後にやります」と話したら、15分
以内に食べ終わった応募者が、38名中26名。
その全員を採用したそうです。
この他にも、工夫が施された様々な採用試験をやったようです。
現在、リクルーティングは買い手市場で、多くの企業に、今までに
ないよい人財が採れるチャンスがあります。
しかし、だからこそ、仕事ができる真の特性を見抜くための手法を
持たなければなりません。
それでなければ、学歴や保有資格に惑わされてしまいます。
船井総研創業者の船井幸雄も、「仕事のできる人は、早メシ、早便、
早風呂だ」と説いています。
そういった独自の基準を持ち、それを測る工夫がされた採用試験を
ぜひ構築していただきたいと思います。この記事へのコメント
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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