ジョン・Ｃ・マクスウェル著「『戦う自分』をつくる13の成功戦略」
（三笠書房）は、いわゆる自己啓発書の類ですが、具体例が豊富に
挙げられており、読みやすく、とても身になる内容になっています。

特に印象に残った話は、「好きこそものの上手なれ」を説くための
具体例です。
ロバート・クリーゲルとルイス・バトラーという人が、情熱と仕事の
成功の関係について、1500名を20年間追跡調査した結果です。
被験者は、調査開始時に２つのグループに分けられました。
グループＡ（全体の83％）は、そのうちやりたいと思っていることが
あるが、今はとりあえず高給の仕事に就く決断をした人。
グループＢ（全体の17％）は、まず自分のやりたいことを仕事に選び、
お金の心配は後でする決断をした人。
20年後、どうなったでしょうか？
◆20年後、被験者1500人のうち、101人が100万ドル以上を稼いだ。
◆この101人のうち100人は、グループＢに属していた。
自らの方向性策定のときだけでなく、部下や後輩へのアドバイスにも
使える、すばらしい話です。
本書は、このような解かりやすい例で、成功戦略についての理解を
促進していく良書です。