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ブログ・橋本 直行
【あけっぴろげ】
2010年7月31日
船井総研創業者の船井幸雄は、これからの時流は「秘密→公開」へと
向かうと述べています。
隠し事をせずに、あけっぴろげにした方が、繁盛するというのです。
坂本光司著「日本でいちばん大切にしたい会社2」(あさ出版)で
紹介されているアールエフは、最先端の医療器械を開発している
企業です。
しかし、それらの技術については、ほとんど特許を申請していない
そうです。
このような先端技術を武器にする企業では、通常あり得ないこと
でしょう。
その理由のひとつは、医療器械は、商品とはいえ、人の命を救う
機器だからです。
自社の生産が追いつかなくて、人の命が失われてしまうことのない
ようにという人道的理由です。
また、社長の丸山次郎氏は、次のように言っています。
> 新しい技術開発には、ライバルが必要です。
> 技術を囲い込むと短期的には利益を確保できると思いがちですが、
> 長期的には違います。
> 『独占』という安心感から、技術開発にブレーキがかかり、
> 新技術が生まれにくい土壌になってしまうのです。
> 技術の公開によってライバルが出てくると、なおいっそうの
> 緊張感をもって競い合わなくてはならなくなり、結果として
> 新しい技術が出てくるのです。
あけっぴろげの姿勢が、世の中に貢献し、自社自身も研鑽するのです。
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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