勝者は、常に辺境からやってきます。
物流ウィークリーの記事によると、「100円引越」がインターネットで話題になっているそうです。
メディア・エンタープライズという、ITベンチャー系の企業が、
「100円引越ドットコム」というホームページで、展開しています。
エンドユーザーを運送会社に紹介するとともに、ユーザーが引越先に
「ＮＴＴフレッツ光」のネット回線を開通することを条件に、
（１）移動距離20キロ以内、（２）２トン未満の荷物量、
（３）作業員は２人まで　の引越なら、すべて100円で提供すると
いう商品です。
国交省には、引越専業者から「破格の値段で市場、消費者を混乱させる」
「違法ではないのか」との声が、相次いでおり、調査をスタートしたそうです。
この商品が、最終的に勝者となるかは判りません。
しかし、業界に強烈なインパクトを与えています。
異業種からの新規参入企業が、既存の業界慣習や原価構造等の前提を
超えることで、成熟市場を制圧してしまうという流れは、世の常です。
成熟市場では、より強い企業ではなく、闘うルールを変えた企業が
勝つのです。
「100円引越」が今後どうなるのか、要注目です。
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