「ブルーオーシャン戦略」という書籍が流行った頃から、オンリー
ワンを志す企業が増えているように感じます。
オンリーワンを創ることは、言うまでもなく難しいことです。
しかし、オンリーワンを続けることは、さらに難しいと言えます。
なぜなら、新たなマーケットが切り拓かれた後には、類似の商品
（サービス）を展開する企業が、我も我もと出てきて、乱戦状態と
なる場合が多いからです。
だから、オンリーワンを創った企業は、後発の競合他社が出てきても、
ナンバーワンを維持し、ダントツ化することを目指す必要があります。
30数年前に、個人宅配サービスの「宅急便」を発明したヤマト運輸も、
「オンリーワンから、ナンバーワンへ」という精神を掲げています。
現在でも、年間32億個（2010年）の個人宅配荷物のうち、42％を
ヤマト運輸が運んでおり、ナンバーワンです。
同社は、次のように主張しています。
> ダントツの１位になって初めて、サービスは社会のインフラとなる。
> 人々の生活を変える。
> だから、目指すのは常に「オンリーワンから、ナンバーワンへ」。
つまりは、自社の商品が顧客の役に立つと、本気で信じられるなら、
使命感によって、ナンバーワンを追求することになるのです。
私は、「販売」とは「救済」だと捉えています。
ヤマト運輸の社会インフラを構築するという気概は、そういう捉え方
とも通じているように思います。
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