企業規模の拡大を望むのであれば、どこかの段階で、新卒採用に着手
すべきでしょう。
なぜなら、企業が、規模を拡大するためには、経営理念・ビジョンの
もとに一体化することが、重要だからです。
他社が育てたのではなく、自社で一から育てた新卒社員は、経営理念
・ビジョンが浸透しやすく、結果として組織が一体化していきます。
それでは、企業が、これまでの中途社員のみの構成を変えるべく、
新卒採用に着手できるようになるタイミングは、どのようなときなの
でしょうか？
船井総研の人材採用専門のコンサルタント、小池彰誉は、次のように
説いています。
「取り組もうかと少しでも思った時点が、始める時期だ」
しかし、多くの経営トップは、少しは考えたとしても、「社内の
仕組みや体制がまだ整っていない」という理由で、断念します。
これに対し、小池は、「仕組みや体制は、取り組んでいく中で整って
いくものだ。やる前から整っていることなどない」と言い、「親業と
一緒だ」と喝破します。
子どもが生まれて親になる前から、育てる準備がしっかりできている
ことはないでしょう。
子どもができることになり、生んで、育てていく中で、一緒に成長し、
ちゃんとした親になり、家庭ができていきます。
同様に、企業も、まずは新卒を入れることを決めてから、仕組みも
体制も整えていくのです。
小池は、「そもそも、新卒採用ができない企業は、取り組もうとは
考えもしない」と言います。
もしもあなたが、少しでも考えたことがあるのなら、もう機は熟して
います。
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