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ブログ・高橋 久美子
第192回:真面目な2代目ほど悩む
2013年11月10日
「成功事例に学び、マネをすれば、同じように成功できる」。よく聞く話です。ところが最近、「必死に学んで、マネをしているのに、ちっとも結果が出ない」という声を聞くことがあります。
もし、あなたが必死に学んでがんばってマネをしているのに、思うように結果が出ていない、という場合は「マネをする対象」を間違えている可能性があります。先週は「三つの間違いパターン」のうちの、1・2についてお話しました。今週はパターン3についてお話していきます。
パターンの三つめは「時代が違う成功の方法をマネしている場合」です。時代が変われば、ビジネスの成功方法は変わります。高度成長期の成功の方法と、現代の成功の方法は全く違います。これを理解していないと、真面目な二代目ほど、思い悩むことになります。
「親父の代や、じいちゃんの代の時は、会社がうまくいっていた。でも、親父の教えを忠実に守ってやっているのに、なぜか人は定着しないし、利益も出ない。あーあ、俺は親父と違って、経営者としての能力がないってことなのかな…」という具合です。
先代・先々代と同じ方法で成功したいのなら、日本ではなく中国でビジネスをする方が、可能性があるかもしれません。ここ10年の中国の経済成長率は約10%、つまり日本の高度成長期と同じ2ケタ成長です。高度成長期の中国でなら、同じく高度成長期の時代に成功した、先代・先々代と同じ方法で成功する可能性が高いです。
重要なことなので繰り返します。「時代が変われば、成功の方法も変わる」、これを理解していないと、やはり、いくらマネしてもうまくいかないと悩むことになります。
復習します。一つ目の間違い「大手のマネ」、二つ目の間違い「天才・秀才のマネ」、三つ目の間違い「経済状況が違う時代のマネ」。
成功モデルを学び、がんばってマネをしているのに、ちっとも結果が出ないぞ、という人は、この三つの間違いをしていないか?一度、自分の「マネする対象」を、チェックしてみて下さい。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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