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  • ブログ・高橋 久美子

    第276回:セールスレター書き方講座(20)

    2015年6月22日

     
     
     

     今週は、反応率の高いレターを書くための、もうひとつのマインドセットについてお話しします。
     「読み手は、あなた(書き手)のことには興味がない。興味があるのは、自分のことと、自分の会社のことだけ」。しかし、これを忘れてレターを書いてしまう人がいます。
     あなたが書いたレターは、ある日突然、荷主候補の会社のポストに届きます。当然ですが、あなたのレターは大歓迎されるわけではありません。運よく、読んでほしいターゲットの机の上にたどり着き、開封されることができたとしても、大好きな人からのラブレターでもあるまいし、熟読してくれる可能性は、とても低いのです。
     「なんだコレ?」と、開封されて、猜疑心を持って読み始めます。ですから、読み始めてすぐの段階で、「忙しい合間に、手を止めてでも読むべき理由」を提示してあげる必要があります。「読むべき理由」とは、すなわち「読むことで得られるベネフィット」です。


     それなのに、ここでいきなり、自分の会社のことばかりを書き始めてしまう人がいます。「私は~」「私の会社は~」という具合です。これを、「読み手不在のレター」と言います。自分の会社をPRするのはいいのですが、順番が間違っています。これでは、ただの売り込みDMになってしまいます。最初はセットアップが必要です。映画と同じです。
     私(読み手)が、忙しい業務の合間に手を止めてでも読んだほうがいい理由を先に提示します。「どうやら自分にとって、読んだほうが得になりそうだ。自分に関係のあることみたいだ」と理解することで、読み始めてもらうことができるのです。
     何度もお伝えしていますが、セールスレターは手紙です。あなたは、手紙の最初に何を書きますか? 「お元気ですか? 寒い日が続いていますが、風邪などひいていませんか?」。これが手紙です。「私が、私が、」ではなく、あなた(読み手)のことを書きます。「読み手は、あなた(書き手)のことには興味がない。興味があるのは、自分のことと、自分の会社のことだけ」なのです。
     とても重要なマインドセットなので、レターを書くときには、必ず思い出して下さいね。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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