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ブログ・高橋 久美子
第325回:固定費増加を避ける 給料は絶対に上げてはいけない
2016年5月23日
軽油価格が下がった、特需で売り上げが上がったなど、外的要因によって一時的に利益が出ている状態のときに、増車したり、給料を上げたりして固定費を増やしてしまうと、元の状態に戻ったときに、資金繰りに苦しむことになります。想像がつくと思いますが、固定費が増えたうえに、元の状態に戻っているのですから、以前よりもずっと苦しい状態になるというわけです。
利益が上がると、つい固定費を増やすことに目がいきがちです。なぜなら、固定費を増やすことは「一時的に感情が満たされること」が多いからです。しかし、「波がある」ということを肝に銘じておけば、誤った判断をしなくて済むはずです。
【重要ポイント】
一時的に利益が増えたときの正しい行動
▽決して固定費を増やしてはならない▽固定費を減らす行動を優先する。
景気が悪いときに「そのうち、よくなるでしょ」と言う人がいます。あなたはこれを聞いて、どう思いますか?
「そのうち、よくなる」。実はコレ、大正解です。景気とは経済活動全般の動向のことですが、そもそも景気は、 ずっと上昇し続けることもなければ、逆に、下降し続けることもありません。長期的には必ず、上昇と下降を繰り返します。
ですから「そのうち、よくなる」「そのうち、また悪くもなる」。これは、真理なのです。
こうした変動のことを景気循環とか、 景気の波と呼びます。ここでは、景気における詳しい波(循環)の種類のこむずかしい説明は省きますが、必ず「波がある」ということを理解しておかなければなりません。私たち経営者が肝に銘じておかなければならないポイントは次の二つです。
「必ず、変動がある」「変動に備え、正しい行動をする」
単純で、当たり前のことに見えますが、これがなかなか難しいのです。しかし、これを「肝に銘じる」ことができれば、会社のお金を増やすことができます。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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