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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(397)実行方法を決定する―2
2022年10月27日
人材開発の推進
この課題に対し、5つの実行施策を決定した。
①採用計画の立案、実行
何人採用するか、どのような方法で行うか。これを立案して実行する。そのためには、採用ルートを多様化して、引き抜き、縁故、学校、と組み合わせていく。
A社では、人事専門スタッフがいないので、幹部で人事組織委員会というプロジェクトチームを編成して、定例で会議を行っていくこととしている。
②教育内容を決定し実行する
今までは、社員教育については場当たりであったので、新人研修のプログラム、女子社員の活性化プログラムをまず第一歩として作成する。
③社長との個人面談を実施し、個人目標を相互にチェック
3か月に一回、全社員と各30分ずつ、社長が個人面談する。社長は聞き役に回って一人ひとりの社員の声に耳を傾けていく。信頼感を形成し強化していくのだ。
④成果配分を明確にし、適切に人事考課の出来るシステムの実施
現行の給与体系の見直しから始める。
A社では、給与規定がない。従って人手不足を反映して新しく中途で入ってきた社員の給与がどうしても高くなりがちである。給与体系に経営目標の達成に伴う成果配分のルールを組み込む。そして人事考課を形式的に行わず、実質的に目標との達成度合に応じて評価するようにする。
⑤コミュニケーションの円滑化
まず会議体系を整備し、会議のあり方をきちんとする。報告、連絡、相談をスムーズに行うためにコミュニケーションのあり方を確立する。
以上の5項目であるが、この実行部隊として人事組織システム委員会を編成し、実行内容をチェックする。 (つづく)
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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