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ブログ・川﨑 依邦
中小運送会社の経営改善の記録(25)道を切り開く
2013年1月11日
常務の平成22年の経営方針は次の通りである。
「道を切り開く」不況による配達減少で苦しい状況が続いています。景気の影響をまともに受ける運送業界にあって、物量低迷で運賃の価格競争が激化しているように思います。資金に余裕のある大企業とは違い、5%の運賃カットでも経営に大きく影響するほど苦しいというのが現状です。このような環境下にあってプレジャーは『積極果敢に攻める!』という姿勢を忘れません。『守りに入る』ことは負け(=衰退する)の始まりと考えます。分かりやすく言えば、仕事を取るための営業活動には妥協をしないということです。仕事量が減っているのであれば仕事を取れば良いと考えます。仕事を取るためには、現場力・管理力が必要とされます。プレジャーは、攻め続けることで現場力・管理力を高め続ける努力を継続します。現場力=安全・事故ゼロです。管理力=営業を後方支援する帳票類や書類整理、保管能力・法令順守です。営業力・現場力・管理力を三位一体で向上させることが、困難な道を切り開いていくことにつながると考えています。志は高いですが、当社の実態は車両台数15台の中小・零細企業です。困難な環境下(=仕事が少ない、車両1台あたりの売り上げが上がらない)においても、誰かが何とかしてくれる、社長が何とかしてくれるだろうということはありません。プレジャーのメンバーそれぞれが『独立自尊の精神』を持って自らの道は自分で切り開いていく精神を持たねばなりません。一人ひとりが自分自身の果たすべき役割は何かを見つけ、それを成し遂げるという強い気持ちを持っていきます。
(1)積極果敢に攻めて仕事が取れる営業力をつける(2)無事故・ノークレームで現場力を高める(3)法令順守で周りから安心される管理体制を確立する。
これらはプレジャーが運送業界で生き残り、且つ成長するために必要な3要素です。当社を取り巻く環境は今以上に厳しくなっていきます。道で例えれば、アスファルトで舗装された平坦な道ではありません。草木が生い茂り、一見誰も通れそうにないような道なき道です。道なき道を切りひらく『独立自尊の精神』で、少人数でも強い組織を作っていきたいと考えています。筆者、常務の平成22年経営方針は現在も更新して続いている。プレジャーの基本経営方針となっている。平成23年に入ってまたしても一大事が勃発する。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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