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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(28)日々管理で収支把握2
2013年10月18日
日々の収支を把握するメリットは下記の通りです。
1、顧客ごとの収益率を判別することができ、配車指示決定のための判断材料になること。【例】これまでは、売り上げが高くもらえるところに積極的に車を手配していた→収支(水揚げ─経費)を把握することで、会社にとっての利益を優先して配車判断を行えるようになった。必ずしも水揚げが高いからといって良いものではなく、原価計算意識を持つことができる。
2、月間の目標売上額と、どれくらい開きがあるのかをリアルタイムで把握し、目標達成のために逆算して計算することができる。
3、常に数字を意識することで、配車=会社の収益を支えているという責任感を持たせること。
?各社の水揚げ合計総売り上げ─?軽油使用料─?人件費(水揚げ額の40%)=?収益/1日となる。日々収支把握表作成の最大の効果は、配車担当者が配車業務だけを行うのではなく、日々の数字を意識しながら、管理者として成長していくために必要な経営感覚を身に付けるところにある。できる限り、リアルタイムで収支を把握することがポイント。
日々収支の把握の目的は、日々の目標と実態との対比によってギャップ=差をつかむ。ギャップがなぜ生じたのか、要因を分析し明日への対策へとつなげていく。運送業はサービス業であり、在庫がない。毎日毎日の積み重ね。ギャップ=目標未達原因を直視し、スピードをもって対策を打つ。スピード経営と目標経営の実践のためのツールとして日々収支把握表がある。「なかなか運賃がすぐつかめない」。こんな現状を変えていく。運賃をすぐつかむにはどうするか、知恵と工夫を発揮。どうしても分からない場合は社内運賃ルールを作成して概算値とし、実数値との差は月末で締めて修正していく。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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