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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(66)経営活性化シリーズ15
2014年7月24日
?5Sが「一事が万事」となる
会社は経営者や経営管理者層の器以上には拡大発展しない。業績の良い会社は、経営者の経営姿勢や人間性が素晴らしいことが挙げられる。
ここでいう素晴らしい経営姿勢とは、
?経営者、経営管理者層のメンバー自らが5Sを実践している。
?経営者、経営管理者層のメンバー自らが積極的な営業を展開している。
?経営会議のシステム化を図っている。数字をベースとした経営を実践している。
以上3点である。今回は?の5Sについて解説する。5Sは、企業経営でとても大切である。整理・整頓・清掃・清潔・躾を完璧にかつ心血を注ぎ、気合を込めて経営者、経営管理者自らが実践しなければならない。例えば、経営者自らが早朝30分早く出社してトイレ掃除を毎日実践する、率先垂範することで迫力が備わってくる。5Sは、直接的に日々の業務とは関わりがないかもしれないが、『社内の規律を統制する』『経営者のリーダーシップ力を発揮する』ためにはと非常に重要。経営者、経営管理者が作業服ひとつまともに着用できないで、ドライバーに作業服の乱れが注意できるはずもない。5Sが徹底できない会社は、経営者、経営管理者の迫力がなくなっていく。5Sを完璧に徹底し、企業のリーダーとして皆に注意・指導を行うことで自信や迫力につなげていく。
日々の業務で5Sはついつい疎かになりがちであるが、企業経営においてこれほど重要な要素はない。業績の良い会社に訪問すればなるほどと納得する。業績の良い会社で作業服をまともに着ていないドライバーや現場スタッフはいない。さらに、書類や備品が無造作に溢れかえっている事務所もない。逆に、そのような場合で業績が良かったとしても長くは続かない。なぜなら、作業服の乱れがある会社は統率力や団結力が極めて低い傾向があり、新しい仕事に取組む姿勢や、緊急事態時の協力体制が後ろ向きだからである。書類の整理ができないということは、仕事の整理ができていないということで、これではトラブルやミスが発生してもおかしくない。トイレ掃除も然りである。
掃除や作業服については、学校教育などで身に付いている。一見とても簡単なことだが、これらを完璧に経営者、経営管理者自らが率先垂範を継続するということは、気合いが必要である。5Sが『一事が万事』となって経営に影響を及ぼしていくからである。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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