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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(196)大切な心の経営〈事例A〉

    2018年5月21日

     
     
     

    〈A社労働組合の決起〉

     

     A社労働組合の上部団体は、物流業界では経営者からすれば手強い相手である。名前を聞くだけで、「そんな組合ができたら、オレは会社をつぶす」と息まく経営者もいるほどである。そんな労働組合がA社にできたのである。

     59歳の分会委員長いわく「そりゃわたしも、この年で組合なんかにかかわりたくありません。でも、今の社長はひどすぎます。働く者の心を踏みにじっています。先代の社長はいい人でしたよ。先代社長が生きていたら、組合なんかつくりませんよ。わたしが交通事故で入院した時、よく見舞いにきてくれたのが先代ですよ。今のぼんぼん社長は、社員がケガしても振り向いてもくれません。ここはひとつ労働組合をつくるしかありません」

     A社労働組合は、結成の通知と団体交渉の申し入れをする。ここは柔らかくいくことにしている。「組合の掲示板を作って欲しい。組合事務所を設置して欲しい」である。これには上部団体の指導もある。

     上部団体のオルグいわく「おたくの社長は超ワンマンですね。今ごろは血気にはやって〝組合なんかつぶしてやる〟と煮えたぎっているはずです。そこで、最初からケンカを売るよりも労働組合を認めさせることが先決です。労働組合は国が定めている適法な団体です。ところが、二代目社長は絶対認めないでしょう。そこで柔らかくいくのです。団体交渉を積み重ねていって、本丸に迫っていくのです。本丸とは本当の意味での労働条件の向上・獲得です。いずれにしても、われわれに任せてください」

                (つづく)

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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