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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(228)初心忘るな盆踊り〈事例A〉

    2019年1月14日

     
     
     

    〈心の底からのやる気〉

     

     厳しい仕事の日々の中で、心を一つにして困難に立ち向かっていく勇気の源泉が〝祭り〟というわけである。夜店の手配から始まって、何から何までA社で行う。このプロセスが貴重である。超ハードな日々の中で準備していくのである。みんなの喜ぶ顔を見たい一心で行う。この姿勢が、経営活性化につながっている。

     「うちの幹部に勇気の力を教えてやって下さい。うちの幹部には、業務知識はあります。しかし、頭で分かっているだけで、行動に結びつかないのです。覇気がないのです」。ある物流会社のトップが、筆者に教育研修を依頼した。勇気を教える研修とは何か。A社のケースには次の学ぶべき点がある。

     「会社の姿勢をはっきりさせて、心を一つにすること」

     A社では、地域社会への貢献、従業員の福利を目的として、夏の盆踊りを企画、実施している。このプロセスで心が一つになる。これが企画、実施する幹部に勇気、やる気、覇気を呼び覚ましていく。会社の姿勢や生き方とも深く連動するものである。従って、勇気を教える研修とは、「会社の姿勢=理念」の明確化、共有化をケーススタディ中心に行うことである。

     祭りは楽しい。心からリラックスできる。そして、生きることに対して励ます力がある。祭りとは祭礼のことで、神に対するものが語源である。昔から人びとは、豊作、健康、天候と生きていることそのものに感謝してきた。

     A社の祭りの一つが盆踊り。感謝と愛情がある。荷主、地域社会、従業員と、その家族に対する感謝と愛情がある。「その日がくるのが楽しみだ」とワクワクする思いは、一人ひとりに力を与える。「もう少しで盆踊りが来るぞ。その日まで無事故で頑張ろう」と、A社では励ましながら、その日を迎えている。「さあ、今年の祭りは終わった。来年もみんな元気で迎えよう」と、明日からの健闘を誓う。

     難しい理屈では、こうはいかない。単純明快に、祭りそのものが力を与えている。力とは、経営活性化へ向けての心の底からのやる気のことである。こうした祭りに価値観を見いだしていく「会社の姿勢=経営理念」の存在こそ、経営活性化原則のポイントの一つである。

             以上

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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