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  • ブログ・野口 誠一

    第351回:靴問屋Mさんの訪問

    2012年4月16日

     
     
     

     八起会は「倒産者の会」というイメージが強いらしく、倒産してから相談に行くところ、という誤解がある。が、とんでもない。
     八起会は倒産を未然に防ぐ「倒産防止の会」でもある。ぜひとも倒産の前に相談に来ていただきたい。経営も病気同様、早期発見、早期治療が最大の倒産防止策である。八起会には顧問の弁護士も公認会計士も揃っている。すべてボランティアだから気軽に、気楽に、相談に来ていただきたい。


     今回から、倒産必至と思われた案件を、相談に来た経営者と私たち八起会スタッフが、懸命に立て直した実例を紹介しよう。その実例から、どうすれば倒産を防ぐことができるか、どうすれば経営を立て直すことができるか。さらに、私たちがどのような形で経営相談にのっているかが明らかとなろう。
     横浜の靴問屋の社長Mさんが八起会へ相談に来たのは、平成8年11月のことである。感心したのは、帳簿類のほかに翌年1─5月にかけて落ちる支払い手形(37社)のリストを持ってきたことである。当たり前といえば当たり前のことだが、これがなかなかできそうでできない。
     大方の経営者は帳簿を持参するどころか、私の問いにろくに答えられないケースもある。自分の経営実態を把握していないのである。なかには「金を貸してくれるところを紹介してください」などという経営者もいる。
     その点、Mさんは違った。経営の実態も帳簿上の数字もしっかり把握したうえで、相談に訪れたのである。そうなると、私もなんとかしてあげたい、なんとかしなければ、という思いに駆られる。そこから公認会計士もまじえ、再建策を講じていくのだが、まずは帳簿である。残念ながら、帳簿の数字は「倒産寸前」を語っていた。が、諦めるわけにはいかない。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    野口 誠一

    八起会 会長
    株式会社ノグチプランニング 代表取締役

    昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
    昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
    しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
    翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
    弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
    再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
    昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
    平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。

    電話番号:03-3835-9510(倒産110番)
    HP:http://yaoki.html.xdomain.jp/

     
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