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ブログ・鈴木 邦成
「ガラパゴス化」からの脱出
2009年1月15日
厳しい寒さの日が続いております。風邪も流行っているようです。ご健康、ご体調に十分、ご注意ください。
国際学会のルール
今春、欧州で開催される、ある国際学会でロジスティクスについての学術報告をすることになりました。
またいずれ、詳細は当ブログで紹介させていただきたいと思いますが、日本の物流モデルの可能性について、英語で報告いたします。
英語でタイトルとアブストラクト(要約)を提出し、一次審査を受け、それから論文提出し、そのうえで二次審査通過、学術報告というプロセスの国際学会が多いようです。私の学術報告を行う国際学会もそうしたプロセスがとられています。
ちなみに日本で学術報告というと、「ただ、論文を棒読みする」ということも多いのですが、海外の学会では論文のコアとなるコンセプト、考え方などを臨場感をもって伝えることが大切になるケースが多いようです。
それゆえ学術的知識に加えて、プレゼンテーションを成功させる「生きた英語力」も必要とされることになります。
「ガラパゴス」から世界標準へ
「日本マーケットのガラパゴス化」などという言い方をよく耳にします。
我が国のロジスティクスのレベルは諸外国に比べても見劣りがしないし、むしろ優れた点がたいへん多いとい思います。
しかし、諸外国の、我が国とは異なる物流特性にいかに適合していくかをこれまで以上に戦略的に考えていく時期に来ているのかもしれません。
ジャストインタイム、宅配便システム、共同物流などの日本の優れた物流ビジネスモデルをいかにグローバル化の流れの中で国際標準になりうるかたちにしていくかということが大きな課題となっているわけです。
日本企業がガラパゴス化現象から脱却するためには、日本の長所を見るだけではなく、諸外国の長所や独自性についても可能な限り理解を深めていく必要性があるのだと思います。この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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