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ブログ・鈴木 邦成
グローバルロジスティクス機能の強化
2009年2月26日
羽田空港と成田空港を大深度地下を利用したリニアモーターカーで結び、首都圏の国際空港機能を強化するという構想が浮かび上がってきています。実現すれば15分ほどで羽田・成田を往来できるようになるとのことです。
首都圏・国際物流機能の強化
この十数年の間にアジア諸国の国際空港事情は一変しました。多くの国が国際空港の機能アップ、ハブ機能の強化を打ち出し、巨大空港を建設してきました。
シンガポール、マレーシア、タイ、香港、韓国、中国と、アジアのほとんどの国の国際空港が羽田、成田、関空などをはるかに上回るハブ機能と国際物流機能を持ち合わせています。
世界レベルの空港・港湾インフラの構築を!
空港だけではなく港湾に関しても同様です。神戸港も横浜港もかつてはアジア最先端の港湾でしたが今や港湾のハブ機能もロジスティクス機能も東南アジア、東アジア諸国に後れを取っています。
我が国の空港、港湾の国際物流機能の強化は早急に取り組まなければならない問題といえるでしょう。経済刺激策としての効果もふまえながら「ロジスティクス・ニューディール政策」の推進を真剣に検討する時期にきているともいえるでしょう。
物流インフラをグローバルスタンダードに対応させていく必要がこれまで以上に強まってきているわけです。この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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