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ブログ・鈴木 邦成
需要予測の精度
2009年3月5日
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)がいよいよ開幕します。当然、「日本が優勝できるか」ということに注目が集まりますが、いまは結果は全く見えません。
WBCの優勝の行方
もっとも、「将来、どのようなことが起こるか」ということを予言することは凡人には不可能です。ただしデータをもとに予測することは、ある程度、可能になってきました。
需要予測のポイント
実際、近年の需要予測のソフトウエア、システムなどは精度が極めて高いものとなっています。そして「必要なものを必要なときに必要なだけ供給する」というSCMの原則を支える大きな原動力ともなっています。
将来を予測するうえで大きなポイントは2つあるといえます。
すなわち
①近未来の予測のほうが遠い未来の予測よりも比較的、容易である
②新しいデータをもとにすることで予測の精度が上がる
上記の2点です。
まず①についてですが、「需要予測は近い未来ほど行いやすい」ということです。たとえば、「来年の1月、どのようなことが起こっているか」を予測することが難しくても、「明日何が起こるか」を予測することは比較的、容易といえます。(もちろん、競馬などの予想のように数分後の結果がわかればよいのにそれが難しいということもありますが…)。
②は、「豊富な去年のデータと量は比較的、少ないが最新のデータのどちらを頼ればよいのか」といったケースで、「古いデータよりも新しいデータのほうに将来の予測をするうえで有用な内容が含まれていることが多い」ということです。
たとえば我が国の経済情勢は昨年前半とこの数か月で大きくかわりました。したがってこの場合、膨大な2006年のデータよりも直近の数か月のデータのほうが参考になる可能性が高まります。
実際のビジネスで考えれば、コンビニの需要予測などは3時間単位で行われるといいます。直近の最新のデータで予測精度を高めているというわけです。この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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