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  • ブログ・鈴木 邦成

    商品の特性の分析とロジスティクス

    2009年5月22日

     
     
     

    「鈴木邦成のヨーロッパ紀行」

     

     

    今年4月にロンドンでロジスティクスについての学術報告を行ったことを以前、当ブログにも書きましたが、物流ウィークリー(5月18日号)の紙面のほうで、「鈴木邦成のヨーロッパ紀行」として短期集中連載されることになりました。

     

    ご購読の方にご覧いただければ幸いです。

     

     

    内容については第一回目は英国の物流特性などについて解説しました。

     

     

    詳細は紙面のほうに譲りますが、英国を起点にロジスティクスの視点から欧州の現況を分析、考察してみました。

     

     

    新型インフルエンザの影響

     

     

    もっとも今は新型インフルエンザ騒動で海外旅行には慎重になる人が増えているのではないでしょうか。

     

     

    また関西での感染拡大の状況などを考慮して、新型インフルエンザの影響は学界の分野にも及び、やむを得ず、関西方面の大学などでの年次学術大会の中止を検討する学術団体も出てきています。

     

     

    「季節性のインフルエンザと大差がないのではないか」という声も出てきていますが、まだしばらくは慎重な対応を望む声が多いのも否定できません。

     

     

    物流業界に悪い影響が出なければよいのですが…。

     

     

    粗利益率と在庫回転率

     

     

    粗利益率(粗利益÷売上高)と在庫回転率(売上高÷在庫高)の双方を見比べることで在庫キャッシュフローの状況や在庫の特徴を視覚化することができます。

     

     

    たとえば、在庫回転率が高くなるということは売上高・販売量が増えることを意味します。

     

     

    在庫回転率が高く、粗利益率が低ければ、「薄利多売型商品」であることを意味します。

     

    反対に在庫回転率は低いけれども粗利益率が高い商品は「厚利少売型商品」になります。

     

    粗利益率が大きくなれば、売れた場合の商品の利幅は大きくなるからです。

     

     

    薄利多売型商品ならば「売れ筋商品」ということがわかります。

    厚利少売型ならば「儲けられる商品」、さらに厚利多売型ならば「稼げる商品」、薄利少売ならば「見せ筋商品」ということになります。

     

    このように粗利益率と在庫回転率を見比べ、分析することで商品の特性を見極め、ロジスティクス戦略に生かしていくことが可能になるわけです。

     

     

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    鈴木 邦成

    物流エコノミスト・日本大学教授
    国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
    欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
    国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

     
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