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ブログ・鈴木 邦成
産業構造の変化に対応
2009年6月1日
GMの破綻の影響が懸念されていますが、基本的に景気は回復の方向に向かいつつあるようです。
ただし、その足取りは決して確固としたものとはいえないので、まだまだ気が抜けない状況という認識は必要でしょう。
時代を読む目、時代を利用する姿勢
自動車産業はすそ野が広いといわれますが、その産業構造は近年の中国、インドなどの台頭で大きく変化してきました。
もっとも戦前は自動車産業といえば、米国の一人勝ちで、日本車が米国車と伍して戦えるようになったのは戦後の1980年代以降のことでした。
さらにいえば、環境対応やコンパクトシティに対応した自動車の軽量化の流れも日本企業に大きくプラスしました。
大型車ではなく、小型車を作る技術で日本企業の優位が動かなくなったからです。
時代の流れを読む目、時代の流れに乗るという積極的な姿勢と運、さらに運を実力に変える絶え間ない改善、改革への努力と工夫が、産業構造の変化に対応していく必須の条件のように思えます。
もちろん、日本企業も米国自動車産業の衰退を「他人事」と考えている余裕はないでしょう。
中国、インド、ロシアなどの次なる勢力が国際経済における日本のポジションに追いつこうと、猛進を続けているのですから…。
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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