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ブログ・鈴木 邦成
動脈物流と静脈物流のリンク
2009年6月4日
「立ち木」問題で開港が遅れていた静岡空港がいよいよスタートします。
ただし、グローバル化の進展のなか、わが国でも国際的なハブ空港、ハブ港湾の強化、あわせて国際物流の戦略的な競争力強化の必要性も増しています。
次なるステップとして、わが国の物流の国際競争力の充実、強化をより緻密、綿密に考える時期に着ているといえるでしょう。
動脈物流と静脈物流
国際物流の競争力強化と並んで、今後の物流業界の動静の鍵を握るのが環境物流、グリーンサプライチェーンの設計・構築、静脈物流の強化といった分野でしょう。
動脈部分の物流システムは、ロジスティクス(戦略物流)の概念の普及や企業の物流効率化の努力もあり、高度化を遂げてきました。
たとえば動脈物流についてはこれまで輸送コスト、保管コスト、荷役コストなどの可能な限りの低減を図る努力が進められてきました。
しかしそれに対して静脈物流の戦略化、効率化、高度化はまだまだこれからという状況といえましょう。
そして荷主企業は静脈物流についても動脈物流との連動をふまえたうえでの効率化、高度化を迫られているのです。
動脈物流と静脈物流を密接にリンクさせた循環型のサプライチェーン全体の最適化を図るため、物流部門はこれまで以上にその重要性を増していくことになります。
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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