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  • ブログ・鈴木 邦成

    自動車のリビルト部品の流通

    2009年6月16日

     
     
     

    プロ野球の交流戦がまもなく終わろうとしています。
    交流戦の前と後とでチーム状況が極端に異なるチームも出てきています。
    ちょっとしたきっかけで好不調の波が入れ替わってしまうということでしょうか。
    海外の自動車のリビルト部品の流通
    交流戦のようにプロ野球チームの調子は何かのきっかけで大きく変わってしまうことがありますが、産業面では法改正などで状況が一変することがよくあります。
    たとえば自動車リサイクル法の施行の前後で中古自動車部品(リビルト部品)などをめぐる状況も大きく変わりました。
    日本やEU(欧州連合)などでは自動車リサイクル法が施行され、ELV(使用済み自動車)のリサイクル、リビルト部品のさらなる活用や適正処理をふまえての成熟したマーケットの構築が期待されています。
    また、米国では、車齢30年以上というケースも多いようで、リビルト部品を活用して
    自宅のガレージなどで自らユーザーが工具を持ち、修理を行うという「自ら自動車をリビルト部品で修理していく」という文化が根付いています。
    ただし、世界的に見ると、多くの自動車非生産国などでは、中古部品の市場は自律的に構築されているものの、ELVを適正処理したうえでのマーケットの構築という観点から考えると、まだまだこれからという国が多いようです。
    そしてもちろん、ELVを適正なかたちで解体し、不法投棄の防止や解体時の環境負荷の低減に配慮しつつ、リビルト部品を活用していくためにはグローバルな視点からの取り組みが必要になってくるわけです。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    鈴木 邦成

    物流エコノミスト・日本大学教授
    国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
    欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
    国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

     
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