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ブログ・鈴木 邦成
東アジア共同体構想と物流
2009年9月22日
高速道路の無料化と交通渋滞
シルバーウィークの交通渋滞などを見ると、高速道路無料化の物流業界への影響が懸念されます。
物流政策を経済政策に戦略的に組み込む必要性が無視できないといえましょう。
東アジア共同体構想
鳩山首相は「東アジア共同体構想」を日中首脳会談で提唱しましたが、もしその構想が実現すると我が国の生産システムや物流システムは大きな影響を受けることになるでしょう。
実際、欧州諸国は欧州共同体(EU)の誕生により、生産システム、物流システムが大きな影響を受けてきました。我が国も西欧諸国と同じような道を歩むことになる可能性が高まってきているのかもしれません。
先日、ある製造業の国内工場を見学してきましたが、数年前に比べると、ライン数と従業員を大幅に減らしていました。海外拠点へのシフトを加速させているわけです。
日本国内だけで生産システム、物流システムを完結させるのはますます難しくなっているということを改めて痛感しました。
その一方でこれまで国内需要だけに頼っていた教育産業、小売業なども中国マーケットへの進出を本格化させています。
日本式の綿密、緻密な製品のみならず、サービスなどについても海外市場でのニーズが相当に大きいといえるでしょう。
さまざまな角度、分野の思惑も絡めつつ、物流の視点からも、東アジア共同体の誕生を模索する動きは今後、大きな注目を集めていくことでしょう。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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