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ブログ・鈴木 邦成
ロジスティクス部門の人材育成の方向性
2011年2月6日
アジアのカレンダー
中国からの春節休みの観光客ビジネスが話題となっています。
春節とは旧暦の正月に当たりますが、中華圏では太陽暦よりも太陰暦で正月を祝うのが一般的です。
中国に限らず、東アジアの多くの国が旧正月を祝っています。
またタイなど、東南アジアでは仏教暦、中東諸国などではイスラム暦が用いられていることを考えると、西洋式のカレンダーはアジアワイドではスタンダードとはいえないということに気付かされます。
物流人材育成の方向性
物流経営を考える場合、日々の物流実務から物流センター運営、さらには巨視的なロジスティクス戦略の策定などにいたるまで、その範囲は相当に広いといえましょう。
企業活動における物流の重要性が急速に高まるなか、物流を効率化、高度化することで企業競争のゆくえが左右される時代に突入しています。
同時に物流実務、物流戦略に精通した人材の育成も大きな課題となってきています。
物流をめぐる環境はここにきて、ますます複雑化、高度化しています。その流れに順応できる、高いモチベーションと柔軟な思考回路を持ち、的確に物流実務に対処していく人材が求められてもいえるでしょう。
我が国においては、実務教育のなかに組み込んでスキルを覚えていくという傾向がこれまで非常に強かったわけですが、少子高齢化の影響もあり、物流業界全体が人材不足に苦慮するようになりつつあるという状況を考えると、大学などの研究機関での基盤研究・教育を充実させ、社会に即戦力を供給するというしくみ作りが必要になってくるでしょう。
大学や専門職大学院などでロジスティクス部門についての基礎知識を修得することで、若年層が物流ビジネスへの関心を高め、人材確保が容易になるという効果も期待できます。
また、語学や数学などの基礎学問とロジスティクス教育のリンクも今後、ますます必要になってくるでしょう。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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