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    コクヨサプライロジスティクス「現場からの改善提案を強化」

    2009年9月24日

     
     
     

     コクヨサプライロジスティクス(泉貴善社長、大阪市東成区)は、コクヨ(黒田章裕社長)グループ内外のロジスティクス業務を担うコクヨロジテム(湯浅哲雄社長、同)からステーショナリー物流事業を切り離して07年10月に設立された。


     現在はステーショナリー商品開発生産のコクヨS&T(森川卓也社長、同)の子会社として、ステーショナリー商品のセンターオペレーションと配送、オフィス用品カタログ通販のセンターオペレーションを担っている。
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    泉社長
     「ステーショナリー商品は全国13拠点で保管管理。基本的には工場からダム機能を持ったセンターに商品を集め、北海道から沖縄まで各拠点に振り分けた後、文具店などの販売店、卸店、量販店、エンドユーザーへと配送する。しかし仕入れ品のほか、製造も自社工場だけでなく協力工場が全国に多々あり、全商品がダムセンターに集まる訳ではない。配送先との距離や効率化を考え、配送拠点に直接入庫する場合もある」と話す泉社長。
     「扱うアイテムは約4万5000。同商品でも1つずつのバラ配送もあれば、箱単位の出荷もある。カタログ通販は賞味期限を管理しなければならない商品もあるため、在庫管理は複雑」と説明する。
     同社は、全物流拠点の情報管理を統括するセントラルコントロールシステムと各物流拠点を管理する倉庫管理システムに加え、リテールセンター独自のシステムも導入。さらにJANコードによるバーコード管理など、マテハン機器を駆使して時間短縮と誤出荷を防止。実運送は各配送拠点で協力運送事業者と契約を結んでいる。
     「配送ルートのメンテナンスや見直しは随時行っている。複数拠点から同一エリアへの配送によるロスやムダを排除するため、保管拠点の見直しなどは、とても重要なこと。また、運送効率化として同一車両での複数ビジネスモデルデリバリーがあるが、何より受け取る顧客の要望が第一。納品時間は厳守なので、納品の希望時刻が重なれば2ルート配送するしかない」と語るが、「効率追求だけではいけない。サービスも品質。効率の良い車仕立てはパートナーの運送事業者と相談して進める。常に良いと思える改善ルート案などは、管理部門に提案していく」という。
     コクヨグループでは、今までもコストダウンとエコ物流に取り組んできているが、大親のコクヨが特定荷主となったこともあり、これからはCO2削減という数値改善も必要になる。
     泉社長は「今まで以上にプラスアルファできる何かを考えていく。既に過剰梱包をなくして簡素化を進めてきた。効率化の協力と共に、顧客に接するドライバーには品質の高い配送をお願いしたい」と語る。
     そして「時間やコストを数値化しての見える化に磨きをかけ、ムリ・ムダ・ムラのない物流を進めていく。それがコスト削減、環境負荷低減につながる。より良いモノ作りや改善ポイントも物流の立場から、今まで以上に提案していきたい」と抱負を語っている。(小澤裕記者)

     
     
     
     
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