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運送会社
エコトラック 大型CNG車で長距離運行を開始
2009年11月17日
「低公害車を普及させることが何よりだ」と話すのは、エコトラック(大阪府門真市)の池田雅信取締役。同社は10年ほど前から「低公害車だけで事業展開する運送会社」としてスタート。「運送事業者も低公害車だけで運営できる」ことを証明してきた。
同社はこのほど、大手家電メーカーと「大型CNG車」で長距離運行をスタートさせた。「どのような事業も最初に手を出す者が大きなリスクを負う」という池田氏。「この大型CNG車にしても2台目、3台目は値段が下がったが、1台目はかなりの高値になった。それでも『明日』のためにやらなければならない」と指摘。
「大型車なら、ディーゼルとCNG車ではCO2が3割は違う。燃費その他の条件を考えてもトータルで1割の差で、大型の場合はその1割が大きく、年間でCO2に10トンの差が出る。これほどの削減方法はあまりない」と説明する。
「現在、いまだに環境問題なんて関係ないという運送会社が多い。運送業は排ガスさえ出さなければ、これだけクリーンな事業はない」とも話す池田氏。「経営者が志を高く持てば、ドライバーの質が変わる。意識が変わり、会社も変わる。会社が成長すればお客さんも変わる」とも指摘する。
「以前、荷物の4割を占める荷主が倒産したとき、ドライバーが誰も逃げなかった。従業員全員が危機感を持って働いた結果、その年は従来の売り上げの1.5倍が達成できた」という。
「環境にこだわるのは、人間を成長させることが出来るから」と同氏。「現在、新たな低公害車の開発に着手している。儲けた金はそのまま開発費などにつぎ込む。そして、削れるコストは徹底的に削る」という池田氏の手には「タダの水道水」というペットボトルが握られていた。
関連リンク→ 株式会社エコトラック -
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