三和梱包運輸（橋本正樹社長、愛知県清須市）はこのほど、犬山市内の運送会社をＭ＆Ａで取得。グループ会社としてアルファロジスティクスを立ち上げ、社長に同社執行役員の横井竜也氏が就任した。

後継者不在と業績不振に苦しむ犬山エクスプレスから事業承継者を探しているという話が入ったのは、昨年１２月のこと。その後の協議を経て、７月１２日に譲渡終了。正式に新会社が発足した。

「株式譲渡のメリットとして、事業がすぐに開始できること」としながらも、課題が山積していることに言及した横井氏は、「マイナスからのスタートになる。環境を整えていくのは勿論だが、まずは赤字体質から脱却し、利益を得られる体制にもっていきたい」と意気込む。保有車両の大半が２ｔ車のところ、早速４トン車の導入とドライバーの採用にふみ切ったのも、ビジネスチャンス獲得の一策だ。

「グループ会社でありながら、新会社は独立した存在。切磋琢磨して、それぞれの会社を盛り上げていければ」と橋本専務。横井氏にどんな社長になりたいかを尋ねると、「実務は得意だが、まだ大将の器ではない。１０年後、苦難を乗り越えた時は、しっかりと腰を据えて物事を判断できる社長に成長していたい」と抱負を語った。

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