昨春に着工していたダイワ運輸（木村泰文社長、神戸市西区）の新社屋が完成し、４月１５日に現地で内覧会が開かれた。新設した拠点には、３月に立ち上げた持ち株会社（ＤＸホールディングス＝同社長）の本社のほか、グループ各社の本社機能も移管。５月から本格稼働となる。

旧本社から西へ８００mほどの県道５２号沿い（同区水谷３‐１３‐１３）で、１５００坪の土地に３階建て（延べ床面積約４８０坪）の本社ビルを建設。１階はダイワ運輸の神戸営業所が入るほか、一部はテナントとしても活用できるスペースを設けた。

大会議室を備えた２階フロアには社員らが休憩する空間を確保しており、用途に応じて柔軟に組み替えられる工夫も凝らした。また、２つあるセミナールームのほかにトレーニング室やキッズルーム、身体障害者用のトイレも設けるなど、だれもが働きやすい職場づくりを進める。３階にはＤＸホールディングスの本社を置く。

昨年５月に創業から丸３０年を迎えたが、コロナ禍の現状も踏まえて記念事業となる本社建設を１年先送りしてきた。内覧会には、ダイワ運輸がスポンサーを務める「日野チームスガワラ」のダカール・ラリー参戦車両も登場し、インパクトのある車体をスマートフォンに収める来場者も目立った。

なお旧本社は、自動車整備や尿素水の製造・販売などを手掛けるグループ会社の総合産業（同社長）が本社として使用する。昨年１２月には同地で車検場が完成しており、現在は指定工場としての認証を待つ段階になっている。

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