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    ベストライン ドライバー不足と無縁、応募者の心理的ハードル下げる

    2015年1月30日

     
     
     

     ドライバー不足で悩む事業者が多い中、奈良県五條市のベストラインには入社志望者が絶えないという。辰己千里社長は、「多くが五條市以外の人で、ブログやHPを見て応募してきてくれる。求人を出せばすぐに応募があるので、常に『待ち』の状態」と話す。
     同社では、「商品破損や事故の免責代などがあった際も、ドライバーの給料からは天引きを一切しない」という方針を掲げており、求人広告にも明記。「そこに安心感を持ってくれているのだろう」とし、「天引きしたところで、起きてしまったことは仕方がない。それよりも、繰り返さないためにどうしたら良いかについて、ミーティングで厳しく話す」という。


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     天引きなしのほか、会社の方針は極力、広告に記載。「ロゴや写真をしっかり掲載するだけでなく、カレンダー通りに休めて子どもの運動会に参加できることなども盛り込んでいる」。情報量が多いため掲載枠も必然的に大きなサイズとなり、広告掲載料も上がるが、「本当に人が欲しいのであれば全て書くべき」というのが信条で、「応募者の心理的ハードルをどれだけ下げられるかが勝負。1回の募集で20人ほどの応募があり、採用単価は1人当たり5000円ぐらいに抑えられる」とも。
     給料も地域の相場より高めに設定。「地場だけでは難しい。バラで積み合わせもある、しんどい仕事だが、その分の給料は渡す」という方針で、「どこまでがんばれるかはドライバー次第。それぞれの人生計画もあるだろう。長距離でお金を貯めて、何年後かに地場に戻るというプランも用意している」。
     求職者にも、「そういった計画を真剣に考えてもらうようにしている。何のためにここで働くのか。家が欲しい、結婚したい、いろいろあると思うが、目的が明確であればがんばることができるはず」。
     同社では、昨年末に新たに駐車場用地を借り、さらなる増車も進めている。以前は利用運送をメーンにやっていたが、「トラック運送業として、あるべき姿とは」という社員からの疑問をきっかけに、実運送に注力し、保有台数を増やすことを決意。「自分にも子どもがいて、『お父さんは何をしているの』と聞かれた時に、『物流をやっている』と答えても、トラックが少ないと説得力がないと思った」という。
    ◎関連リンク→ 株式会社ベストライン

     
     
     
     
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