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    相馬輸送 髙橋至社長 「社員の生活を守る」

    2016年9月16日

     
     
     

     【埼玉】30歳で大手物流会社に入社し、ドライバーを経て営業所を切り盛りする管理職となり22年。平成25年1月、「自らの責任のもと仕事をしたい」と異業種での独立を決意するも、相馬輸送(所沢市)に入社し、再び物流に携わる決心をした髙橋至社長。自身の夢を差し置いてまで守りたかったものは、同社で働く170人の社員だ。昨年4月には代表取締役に就任し、本格的な経営改善に取り組んでいる。
     大手物流会社を退社するにあたり、取引があった同社の2代目にあいさつに行った。そこで社長就任わずか2年で病に倒れたことを知る。「仕事を辞めるなら手伝ってもらえないか」と告げられた。
     髙橋社長には、やりたいことがあった。「北海道の食材を仕入れて関東の店に卸す仕事を始めようと思っていた。そのほかにも、バイクのネット販売やコンビニ、介護事業など構想はいろいろとあった」。退社の翌月には北海道に渡る予定も組んでいた。


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     夢が形になりつつあった中での依頼だったが、目の前には150台以上の車両と170人の社員。髙橋社長は、社員の生活を守ることを選んだ。「決断した以上は、ここでやりたいことを成功させる」。そして志半ばで退任する2代目がやり残したことをやろうと心に決めた。
     入社時の肩書は部長だった。「守っていたら衰退するだけ」と臆することなく幹部らに進言し、実績と計画の管理、年間目標、5年後、10年後の中長期計画を立て、実行に移してきた。「会社を立て直すために私はここにきた。結果が出なかったら、いる意味がない」との信念がある。
     運賃交渉にも取り組んだ。「前職では営業の毎日だった」という髙橋社長だが、社員にとっては馴染みがなく、当初は戸惑ったそうだ。「中小企業はどうしても立場が弱く、仕事がなくなる怖さが先立って、安い運賃でも引き受けてしまう。でも社員には、勇気を持って手を引き、より条件の良い仕事を取る努力をしようと意識を変えてもらった」。社員からも新規顧客開拓のために会社に出向き、ニーズを聞くなどの積極性が見えてきたという。
     「社員がこうして働けるのは家族のおかげ、特に奥さんの協力あってこそ」と、今年5月には感謝の気持ちを込めて会社からカーネーションを贈った。わざわざ社長室まで『ありがとうございます』と言いに来たドライバーや、自ら電話をくれた奥さんもいたという。「やってみて『変わってきた』という実感が持てた。労働条件・環境を整えるには3、4年はかかるが、近隣の会社から『相馬さんいいよね』と言われるような会社にしたい」。
    ◎関連リンク→ 株式会社相馬輸送

     
     
     
     
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