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運送会社
辻本運送 「天理南倉庫」が営業開始
2019年2月1日
辻本運送(辻本廣行社長、奈良県天理市)は昨年12月から新倉庫の営業を開始した。同営業倉庫の敷地面積は約2500坪、倉庫面積は1000坪で天井高は8m、主に飲料水を取り扱う。名称は「天理南倉庫」。東日本と西日本の両方向に荷物の配送が行われるなど全国規模の拠点となっている。
辻本健治専務は天理市に倉庫を建てたことについて、「社長の思いである『地元の天理市に貢献したい』という理念が込められている」と話す。倉庫の営業開始に当たり、同専務は、「まずは先方から気に入ってもらい、顧客の信頼を得ることが重要」と持論を述べる。
また、「昨年の台風21号や大阪で起きた地震が関西の物流を襲ったこともあり、被害を避けるリスクヘッジの意味でも、奈良に所在する倉庫には需要があった」と語る。
同倉庫の強みについては「屋根を大きく設計し、踊り場も広く面積を割いて作業を行いやすくした。さらに、倉庫の周りをトラックが1周できるように、一方通行で安全を保てる造りにした。そうすることで事故発生の確率が減る」と述べる。さらに、屋根には太陽光発電の設備が設置され、月に最大1140KWh、年間で最大30万9833KWhの発電力を備えている。
今後の方向性については、「今は引き当てがあるが、トラックが減ってきた時に、本当に倉庫の需要があるのか。大阪万博までは忙しくなるとしても、その先のことをよく考える必要がある」と冷静な姿勢を崩さない。「運送業はその特性上、仕事がゼロになると言うことはないだろうが、その半面、人が足りていないのがネックになる」と指摘する。
同倉庫の入口には「辻本運送」の社名が入った立派な看板も立てられた。現在47歳の同専務は「自社の敷地内に看板を建てるのに申請が要ることを今回初めて知った」と笑いながら話す。
来年の目標について聞くと「5年後くらいまでには、隣接した1500坪の土地に、さらに倉庫を建てたい。事業を軌道に乗せ、いつも懸命に働いてくれている従業員に還元したい」と語る。
同社のトラックの保有台数は現在、大型車を中心に25台。運送業と倉庫業を併せ更なる飛躍をめざす。
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