「小学校３年生の頃から、将来はトラック運送会社の経営者になるのが夢だった」と語るのはＫＤＮトランスポート（香川県綾歌郡）の香川実章社長。「大型はウイングにしよう」「エアサス車というのがあるらしい。１台は要るな」「この車はここに置こう」など、「購入する車種や車庫での並べ方などを休み時間にシミュレーションして楽しんでいた」という。

　現在、ダンプ４台、ユニック２台、大型ウイング３台、４トンウイング１台で事業展開。「万一のトラブルの際にお客さんに迷惑は掛けられない」との考えから、予備車も用意している。

　個人事業主から法人成りし、夢を叶えた同社長だが、次の目標は、「真面目な会社を作る」とともに、「車が好きでトラックを大切にするドライバーが集まる会社にしたい」という。「自分も車好きで、Ｖ８エンジンのトラックに乗るのが夢だったのでドライバーの気持ちは良く分かる。カスタマイズもできるだけ認めていくつもり」とも。

　人脈を拡げるとともに経営者としての学びを深めるため、全国で開かれている勉強会や交流会に積極的に参加している同社長。「トラボックス交流会でＶ８を探していることを自己紹介時に話したところ、『Ｖ８好きの方ですよね』と声を掛けてもらえるようになった」と笑う。

　香川社長は、「将来的には大阪・東京に支店を開設したい」とし、「四国発着の荷物があれば、ぜひ、声を掛けてほしい」と語る。