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    「スクラップ輸送」のイメージ一新へ着々 杉原運送

    2007年11月16日

     
     
     

     「学校を出て大阪で板前修業。ひょんなことから女房の実家の事業を手伝うことになって…」。市川修氏(写真)が杉原運送(杉原常次郎社長、岡山市)でドライバーとして運送にタッチしてから約17年が経過。
     現在は取締役として配車から労務管理、経理など会社全体の切り盛りを一手に引き受ける。来年には名実ともに経営のバトンを引き継ぐ予定だ。


     製鋼原料を扱う荷主に出入りする特定事業者から一般に切り替えて約10年。いまも業務の柱であることに違いはないが、ここ3年ほどで機械部品の輸送を中心とした新しい分野へも進出。
     それにともなってトレーラやトレーラ・ダンプに加え、ウイング車など車両タイプの幅も広がっているが、「もちろん主業務を大切にする考えに変化はない。むしろ、バラエティーに富んだトラックを保有することで従来荷主の役に立てるケースも出てくる」と見る。
     環境保全意識の高まりを受けてリサイクル事業が脚光を浴びているが、「スクラップ輸送の車両イメージは従来、とにかく汚いというのが先に立つ。それを拭い去りたい」という。割高になるものの、硬くて上質な鋼材として知られるスウェーデン鋼を使ったボディー製作にこだわるのも、その一環。
     環境配慮など法令順守に取り組む取引先と歩調を合わせるため、エコドライブの徹底に向けて今年1月からデジタコの利用をスタートさせたほか、社内意識を高揚させるツールの一つとして一昨年にはGマーク認定も取得している。
     「(一般貨物へ)出遅れているから、まだ本当の駆け出し。6〜7年前に岡ト協の青年協議会に入会したが、それまでは業界の横のつながりも何もなかった」と苦笑い。当面は素材、部品輸送などを柱として積み合わせによる業務効率の改善を進めるとともに、さらに細かな荷主ニーズに対応できる体制作りをにらむ。「喜んでもらえなければ収入にはつながらないのが基本。どうコストを吸収して、サービス内容を高めることができるかが課題」と話す。
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