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製品・IT
テイモー 現場の省力化の実現に「段差乗り越え台車
2020年7月20日
物流搬送機器メーカーのテイモー(雄島耕太社長、大阪市鶴見区)では、キャスター総合メーカーのユーエイ(大阪府東大阪市)の「段差乗り越えキャスター」を搭載した、「段差乗り越え台車」を今年12月に発売する。発売に先駆けて6月上旬から11月末まで、価格を抑えたキャンペーン販売を行い、限定250台で販売する予定だ。
ボックスパレット(メッシュタイプの折りたたみパレット)を中心とした物流容器の専業メーカーとして、日本のものづくり現場のニーズに応えた製品を開発し、さまざまな業種の現場における合理化に貢献してきた。近年では工場間の搬送などにボックスパレットが多数採用され、また工場の安全基準の厳格化により、同社の吊りパレットが選ばれるという動きも出てきている。
オーダー製品には、顧客の要望に基づき制作するフルオーダーのものと、オプション追加などのイージーオーダーがあり、フルオーダーは全件数のうち約15%、イージーオーダーが約20%を占める。ハイテナーやボックスパレットのオプションのキャスターには、ユーエイ製のものを多く採用している。今回の「段差乗り越え台車」に採用されているキャスターは、ちょっとした段差でも快適に走行でき、作業負担の軽減や物流品質の向上に貢献する製品だ。後輪が段差に当たると、後輪が押し返される力が「前輪が路面を押す力」に変換されるという仕組み。前輪と後輪が連動して動くことで、スムーズに段差を乗り越えることができる。
段差乗り越え台車は、物流現場の声から生まれた。特に街中で配達を担当する事業者にとっては、台車は不可欠な仕事道具だ。しかし、歩道と車道の間の段差などの小さな段差が、配送に支障をきたすことが度々ある。また、近年では配達員の高齢化や女性の物流業への進出などにより、作業の省力化が求められている。
製品の大きな特長について技術部の細見昌司課長(写真左)は「約100kgの積載物を乗せて4cmの段差を無理なく乗り越えられる。台車の板面内には鉄芯が内蔵されているので、耐久性にも優れている。段差を乗り越える際の衝撃に耐えられるようハンドルにもこだわり安全性も高い」と説明する。
台車のラインナップは、ブレーキ付きとブレーキ無しの2種類。営業戦略室の宮崎邦博係長(同右)は「新たな物流ソリューションとして、段差乗り越え台車は大いに活躍が期待できる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、物流業の方が多忙を極めているという話を耳にしているが、物流事業者の方には、キャンペーン期間中に製品をぜひ体感していただき、現場の省力化を実現していただければ」と話した。
技術・営業体制の強化を行っている同社では、今後も物流現場の困りごとを解決できる製品づくりを目指していく。
◎関連リンク→ 株式会社テイモー
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