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    アイオイ・システム スマートタグを開発

    2010年8月18日

     
     
     

     アイオイ・システム(多田潔社長、東京都大田区)は電子ペーパーを使用した表示機に、FeliCa技術を組み合わせた非接触IDタグ「スマートタグ」を開発した。物流現場で通い箱に使用している紙ラベルに代わり使用することで、物流の効率化と高度化が期待される。
     多田社長は「世界初の見えるRFID。配送センターから紙がいらなくなる」と説明。9月から本格販売を開始し、来年3月までに5万枚、3億円の売り上げを目指す。


    0818ta.jpg
     スマートタグは、紙の印刷物と同じく無電力で内容を表示でき、文字表記だけでなくバーコード、QRコードの表示も可能。バーコード管理をしていた物流センターなどでは、スキャナーなど既存のハードウェアがそのまま使える。
     FeliCaはソニーの開発した非接触ICカードの技術方式で、SuicaやPiTaPaなど乗車券ICカードや電子マネー、携帯電話の「おさいふケータイ」などで広く普及している。
     スマートタグに「FeliCaPlugチップ」を組み込み、電子ペーパーの表示内容を非接触近接通信により一瞬で書きかえることも可能。
    0818ai.jpg 物流現場では大量の紙ラベルが使用されている。バーコード表示や行き先店舗名など、業務に必要な情報が紙ラベルには書かれているが、はがす作業に手間がかかるなどの課題もある。
     同社によると、物流センターでの紙ラベル1枚のコストは「(シール1円+貼る人件費1円+剥がす人件費3円)×年間300日」で1500円にもなり、ラベル剥離機や洗剤なども入れると、スマートタグの販売単価3000円は2年程度でコストを回収でき、紙ごみをなくした環境負荷低減と、効率的な物流も実現できる。
     中規模の物流センター内で使用されるラベルは1日約2万枚とも言われる。スマートタグの導入で様々な効果が見込めるという。
    ◎関連リンク→ 株式会社アイオイ・システム

     
     
     
     
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