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    聖亘トランスネットワーク「トランスサポーターST−Navi」

    2010年11月8日

     
     
     

     聖亘トランスネットワーク(神奈川県平塚市)はカーナビを活用した物流管理システム「トランスサポーター/STーNavi」を開発、3日から発売を開始した。
     実運送も手掛ける同社自らが導入し、月額100万円のコスト削減も見込んでいるという。開発の経緯について山田裕社長は、「荷物がどんどん小口化し、配送効率の良いドライバーと悪いドライバーが出てきた。良い方を基準に平準化できれば利益は出ると考え、システム化に取り組んだ」と語る。


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     同システムは、配車、運行、経費管理の各機能を搭載した運行支援システム「トランスサポーター」とGPS機能が付いたカーナビとのデータのやりとりを、クラウドサーバーで一元管理するもの。
     配送ルートや休憩場所を選定した配車計画を、ドライバー側のカーナビに受信させることで指示が完了。運行指示書の発行も同時にできる。受信した配車計画を元にルートが設定されるため、ドライバーは住所入力などの面倒な操作が不要。効率的なルートを選択するため、燃料費や労務費の削減が可能で、行き先を地図で調べる時間や日報提出にかかる時間もカットできる。
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     さらに、ドライバー側で配送順を変更できるため、状況に応じた柔軟な対応が可能となり、配送先の変更だけでなく、追加割り込み機能も搭載している。「距離、時間、燃費、CO2排出量など、事前に立てた計画と実績を比較できるため、改善に取り組める。ドライバーが勝手にルートを変更していても結果的に時間がかかっていれば、実績を見せて注意できる」という。
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     事務所側のパソコンでは、受注データから視覚的に配車が可能。積み荷や行き先などの条件を絞って車両を探すといった効率的な配車もできる。また、オプションで請求書発行機能も付加できる。
     カーナビのGPSを利用するため、各車両の現在位置や作業状況、配送予定時刻をリアルタイムに管理でき、「配車マン、ドライバー、荷主と配送先の担当者まで、関係者すべてがクラウドのデータセンターを通して、必要な情報を取得できる」という。
    「荷主の担当者は到着時間が気になって仕方がないため、頻繁に問い合わせてこられる。それに対応する運送事業者側のコストは相当なもの。到着予定時刻が確認できることは双方にメリットが大きい」。
     システムの初期導入費は90万円、カーナビ本体が1台13万5000円。月額利用料は1万5000円とカーナビ1台ごとに1700円(通信費別)。
     同社での導入実績をもとにした試算では、都内配送の4t車25台で導入した場合、月間(22日稼働)で100万円を超える削減効果が期待できるという。「単純に計算すると4か月で導入コストが回収できる」。
     年内はキャンペーンを展開し、初期費用は70万円、基本月額利用料も1万3000円に設定。カーナビも300台限定で、12万3000円で販売する。山田社長は、「マニアックな機能が多いが、運送事業者しかわからない必要な機能も搭載している。ぜひ、活用してほしい」と語る。
    ◎関連リンク→ 株式会社聖亘トランスネットワーク

     
     
     
     
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