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    【バーコードAtoZ8】ガラパゴス化した日本の医療用リストバンド

    2012年5月10日

     
     
     

    9.ガラパゴス化した日本の医療用リストバンド
     日本の多くの医療現場で使用されているリストバンドは、柔らかさと印字耐久性を追求した結果、熱転写型プリンタにより印刷されたウレタン系の製品が多い。しかし、その反面、インクリボンに個人情報が残り、情報漏洩の危険性を防止するためには使用済インクリボンを安全に処分する必要である。


    aipre2.jpg
     米国では1993年にHIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)「医療保険の相互運用性および説明責任に関する法律」のセキュリティ規制により、個人情報管理が厳しくなったことから、熱転写プリンタは使用されなくなった。そして、レーザプリンタまたはサーマルプリンタで印字可能なリストバンドが主流になった。欧州では、まだ規制はないが、患者が熱転写プリンタを使用している病院を敬遠するために、自然に熱転写式は減少した。
     日本においては、まだ、医療個人情報についてそれほど問題になっていないが、現在、プライバシーマークを取得している病院が約50か所、医療機関が約100か所あることから、日本でも欧米のように個人情報管理を徹底するようになると思われる。
     レーザ式やサーマル式は、紙をベースにしなければならないので、如何に耐久性を担保するかが課題である。そこで、原始的ではあるが確実な方法は、印字面をラミネートで完全に保護することである。これにより、水、石鹸、アルコール等で何度も洗浄しても印字品質に変化がなく、数か月におよぶ長期間の入院でも、リストバンドを交換することなく使用することができる。
     欧米では、ネームタグをカルテやチャート等に貼ることが多いので、リストバンド印刷の際にネームタグも同時に印刷できるようになっている。
    050907.jpg
    レーザプリンタで印刷できるリストバンド
    050906.jpg
    サーマルプリンタで印刷できるリストバンド
    アイニックス株式会社 http://www.ainix.co.jp/
    代表取締役・自動認識コンサルタント
     平本 純也

    昭和52年3月、武蔵工業大学(現、東京都市大学)、電子通信工学科を卒業。同年、エヴィック株式会社に入社し、バーコード機器等のマーケティングと販売を担当。平成6年3月、バーコードとネットワークを使用により新しい価値を創造することを目的にアイニックス株式会社を設立し、現在に至る。イージーバーコーディング、POT移動時点管理、イーバーコード、RFID監視タグ等の自動認識コンセプトを提案。
    <シリーズ>
    【バーコードAtoZ1】「流通業界のバーコードの始まり」
    【バーコードAtoZ2】「産業界のバーコードの始まり」
    【バーコードAtoZ3】「日本のバーコードの始まり」
    【バーコードAtoZ4】「新しい役割を担う流通標準バーコード」
    【バーコードAtoZ5】「医療業界で普及するGS1-128とGS1 Databar合成シンボル」
    【バーコードAtoZ6】「手術器具用バーコードの標準化」
    【バーコードAtoZ7】「産業界で広がるダイレクトマーキング」

     
     
     
     
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