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    三菱電機照明 物流倉庫向けにLEDを展開

    2012年7月30日

     
     
     

     三菱電機がLED照明への取り組みを開始したのは01年。三菱電機照明(神奈川県鎌倉市)の山内崇弘主幹は、「まずは誘導灯からスタートし、08年には本格的に器具を開発し始めた」と振り返る。徐々に対象分野を広げていく中で、店舗・商業施設、オフィス施設に次いで、11年度からは倉庫・工場分野の開拓にも着手。昨年10月には、倉庫などの高天井で使用可能な「LED高天井用シーリング」を発売した。
     202ワットで水銀灯400ワットの明るさに相当し、50%の省エネを実現。さらに、即時点灯が可能というLED照明の特性により、「こまめな消灯で、『プラスα』の省エネも達成できる」という。6万時間の寿命を誇り、「球の交換費用を大幅に抑制できる」のもメリットだ。


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     30台を設置した場合の試算では、従来製品との比較で、3.6年でイニシャルコストを回収でき、10年間で約283万円得をする。同氏は、「初期費用はかかるが、とにかくランニングコストが安い」と胸を張る。
     また、高天井用の蛍光灯ランプ「LEDラインライトクラス1100」は、1本でFLR型直管蛍光灯110ワット2灯分と同等の明るさを誇り、約3割の省エネが図れる。
     倉庫向け製品拡充の一環として、冷蔵冷凍倉庫向けの器具にも注力しており、摂氏マイナス40度ー摂氏35度に対応した低温用照明もラインアップ。従来製品比で約82%の省エネを実現している。
     また、「LEDは低温になればなるほど力を発揮する」という特長を活かし、不在時の消灯が可能に。「蛍光灯は低温時の始動性が悪く、フル点灯までに40分近くかかることもある。人がいる・いないに関わらずずっと点灯していなければならない」というこれまでの課題を克服し、「こまめな消灯が可能になった」。
     同社製品は物流業界で広がりを見せており、ニチレイ・ロジスティクス関東の東扇島物流センター(川崎市川崎区)で400台規模、シモハナ物流沼田物流センター(広島市安佐南区)には300台規模で設置されている。「実際に働いている現場の担当者の方からは、『商品タグが見やすくなった』など、作業効率の向上を喜ぶ声を多くいただいている」という。
     同社の強みは、自社で設計から製造、出荷までを全て行っていること。「一気通貫で初めて、高品質・高性能のものが提供できる」と自信を見せる。
     技術革新が激しいLED業界。同社でも半年に1度カタログを刷新しているが、「新しい製品を待てば当然良いものは出てくるが、それよりも省エネによる節電メリットを早く得られた方が得策」と訴える。
    ◎関連リンク→ 三菱電機照明株式会社

     
     
     
     
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