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製品・IT
JUKIの居眠り運転警告装置 長距離便で導入増える
2012年12月28日
JUKI(東京都多摩市)が2月に販売を開始した居眠り運転警告装置「Sleep Buster(スリープバスター)」が好調だ。
同製品は、座席シートに装着したマットがドライバーの居眠りを抑止するというもの。マットに内蔵された圧力センサーが、ドライバーの心臓や大動脈から発する振動(体表脈波)を捕捉。集中力の低下など、運転に支障があると判断すると、コントローラーの画面と音声で警告を発し、注意や休憩を促す仕組みだ。
また、専用管理ソフト「Human Tachometer(ヒューマンタコメーター)」は、「スリープバスター」本体に記録されたデータをPCに取り込み、ドライバーの疲労状態や飲酒の有無などを検証できる。スリープバスター事業室の井端宏室長は、「スリープバスターがドライバー自身にリアルタイムで判断を促し、ヒューマンタコメーターで会社全体の安全管理ができる」と自信を示す。
導入企業では、体調の急変や眠気を警告する「喝」モードになった場合、「停車して本社に電話をかける」「ドラレコの前で体操をする」といったルールを作り、事故防止に役立てている例もあるという。
導入のきっかけとして、「トップ自らが興味を持ってくださるケースが多い。なかでも長距離便での導入が増えている」という。同室長は、「何か起こった時に、荷主から『どういう管理をしているのか』と説明を求められるケースがあると聞くが、その際にドライバー個人の体調管理のデータを持っているのは強いはず」と付け加える。
また、「これまでは、ドライバーに対して『昨晩はよく寝たか』『体調はどうか』といったヒアリング以上のことはできなかったが、数値を見える化し、データを蓄積しておけば管理しやすくなり、適切な指導が可能になる」と強調する。
「関越自動車道での高速バス居眠り運転事故以来、『眠気対策』への関心が一気に高まり、問い合わせが急増した。1台でも多く『スリープバスター』を市場に普及させ、事故を減らすサポートができれば」と訴える。
◎関連リンク→ JUKI株式会社 -
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