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製品・IT
「うんそう繁盛ネット」のロジ・コンビニエンス 15周年迎える
2016年12月28日
物流総合ポータルサイト「うんそう繁盛ネット」を運営するロジ・コンビニエンス(兵庫県尼崎市)が15周年を迎えた。
運送事業に関連する資材やシステム、サービスを販売し、地道な努力で、顧客網と商材を徐々に広げてきた同社。ネットを介した販売だけでなく、実際に事業者の元に足を運ぶなど、独自の路線を切り開いてきた。「顔を合わせることで信頼関係が構築できる。『何かあったらロジコンに』と呼んでもらい、かわいがっていただくことが大切だと社内でも話している」と佐野真二社長は語る。
「時間とコストは掛かったとしても、会社を訪問すれば何らかの成果が得られる」と同社長。「お会いして話しているうちに、『あれはないの』『これはできないの』とさまざまなニーズが上がってくる」とし、同社はそれに応えられるだけの商材ラインアップをそろえることで、事業者の信頼を勝ち取ってきた。
現在、会員数として5000強の事業所を数える。「ローカルネットの提携企業になれたことで、会員数が一段と増えた。横のつながりが強い業界なので、皆さんに仲良くしてもらっている。逆に言えば、当社も不義理はしないし、当然できない」
もちろん、ネットで注文してきた運送事業者にもしっかり対応。「ネット経由であっても、後日訪問することで、新たな出会いやつながりが生まれる。この業界は、そこがとにかく重要」とも。
設立当初に思い描いていた、物流業界の「総合商社」の形ができてきたのではないかーーとの問いに、「商社というより御用聞きにまわる町の酒屋さんみたいなもの」と表現する佐野社長。今後の目標を聞くと、「取引先の数を増やすのではなく、もっと多くの運送会社の皆さんと仲良くなりたい」と話す。「当社を便利に使ってもらって、喜んでもらう。それが当社の発展につながるというのは、この上ない喜び」
現在は、HP制作が活況だという。「一般的なものでは10万円ほどで制作できる」という低価格が評判だ。「最近はほとんどがドライバーの求人を意識した内容で、スマホ向けサイトの依頼も多い」という。運送業界での制作実績を豊富に積んできているため、「何を運ばれているかを教えてもらえば、構成などもこちらで考える」
また、「自社の駐車場で新人教育用に教習所のコースのようなものを作りたいという相談を受け、ポールなどのドライバー教育キットを開発中」だという。担当者が日々、聞き集める運送事業者のニーズを形にしようとさまざまな工夫を凝らしている。
◎関連リンク→ うんそう繁盛ネット関連記事
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