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製品・IT
日米電子「DーNASIV」 車載器にIP無線機能を追加
2017年8月3日
日米電子(福岡市中央区)は、動態管理システム用の車載器「DーNASⅣ」に、オプションとしてIP無線機能を追加した。関東支店の黒木進一支店長代理に話を聞いた。
動態管理用の装置としてスタートした「DーNAS」シリーズだが、「デジタコメーカー各社が時代の流れでデジタコにGPS機能を付けるようになってきた」ことから、同様のサービスを提供するため、2015年にデジタコ機能を搭載した「同Ⅳ」をリリース。
ユーザーからの「位置情報をシビアに取りたい」というニーズに対応し、高精度なGPSによる正確な測位が同システムの特徴だ。同氏は、「建物の陰になりやすい高層ビル街はもちろん、水中のトンネルを通るアクアラインでも、ほぼ同様にトレースできる」と胸を張る。
拡張性の高さも同システムの強み。「目的に応じてさまざまな機器をつなげることで、事務所にいながらにして、走っている車の状態を把握できる。温度管理はもちろん、ドアがしっかり閉まっているかどうかなど、さまざまがデータを取れる」と説明。さらに、「冷凍車は夏場の溶解事故が問題になるが、これを事務所側でもきっちり監視し、遠隔で制御することで、事故を防止できる」と話す。
「デジタコでこんなにインターフェースを持ったものはないはず」と自信を見せる黒木氏。同社の動態管理システムとの連携も可能で、「集まったデータから、トラックがどのように走っているのかを見える化し、その結果を効率化や業務改善、さらには従業員の満足度向上などにつなげて欲しい」と語る。「居眠り検知機器などと連結すれば、安全性向上にも役立てていただける」とも。
システムについては、「パッケージでの提供では機能を使い切れないというケースも少なくない」とした上で、「ユーザーが本当に求めている機能を聞いた上でカスタマイズして提供する」と説明。「せっかくの投資が無駄にならないよう、デジタコ義務化などの法規制に対応するだけでなく、運行管理や労務管理などにも生かしていただきたい」
IP無線機能の追加については、「無線を使われていたユーザーが多いが、デジタコに動態管理の車載器、さらに最近ではドラレコなど、車内が機器だらけになって困っているという声をいただいた」とその背景を説明。今回の機能追加で、従来の「ⅠⅣ」の機能である動態管理、デジタコに加え、IP無線もオプションで対応し、1台ですべての機能が利用できるようになった。
NTTドコモのLTE網を利用しており、通話エリアも充実。携帯電話の電波が届く場所であれば、トンネルの中など、これまでつながりにくかった場所でも通話が可能だという。
◎関連リンク→ 日米電子株式会社関連記事
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